田舎町の靴型工場 by KAZU

ファグス靴型工場

 ベルリンからはるばると電車に乗って、田舎町の工場を見に行った。その工場があるためにできたような小さく静かな町だった。「ファグス靴型工場」、建築家W.グロピウスが数10年前に設計した工場は世界遺産になっていた。大きな工 場だが、さすがグロピウスと溜息が出ることはなかった。当時のこの建築の評価はどのようなものだったのだろう、とそのことが気になった。記憶に残ったのは、案内してくれたやさしい朗らかな大きなおじさんたちの笑顔だった。

21世紀美術館 by KAZU

21世紀美術館

旧第六歩兵旅団司令部

 ぶらり、初秋の金沢を歩いた。雨が降っていた。21世紀美術館というのがいま評判、と人に聞いて行ってみた。カーブを描く大きなガラス面と芝生が綺麗だった。今は人気の建築家妹島和世さんの設計という。内部は真白け。シンプル 賛成派の私だが???..。千葉県にある中村好文さん設計の小さな美術館「as it is」の方が素敵だなぁ・・と連想。この雨の日の金沢で素敵だったものは、濡れた緑の中に佇む質素な「旧第六歩兵旅団司令部」の建物だった。 竣工明治31年。

神楽と役場と by KAZU

高千穂神楽

 所用があって熊本に行った。とんぼ返りのつもりはなく、レンタカーを借りて宮崎県高千穂に向かう。以前から一度見ようと思っていた「高千穂神楽」を見に行った。観光用に高千穂神社で行われるものだが、一応の形だけは判った。 それだけだった。照明もなにも演出されない無味な舞台だった。翌朝、竹田に向かう途上、高台にかなり大きな近代洋風建築らしきを発見。近寄ってみると良質である。隣りの建物にいた男性に訊くと昔の役場という。神楽の不足を 古い役場が補ったくれた。やはり旅は楽しい。

桃林堂本店 by ki

桃林堂外観

 菜果の砂糖漬け「五智果」、粒餡の「もなか大坂」。 いつも食べていた和菓子の本店が300年は経つ茅葺きの美しい店と知ったのは、 初めて菓子を口にしてから20年以上してから。大阪府八尾市、知人も多く住むこの町に、 この店があるとはつゆ知らず…。この店を初めて見たときは、あぁ町は自分の足で歩き回らねばと、 反省しきりにさせる大発見の桃林堂だった。敷瓦の床に置かれた木製陳列棚には、 紛れもなくいつも食べてるお菓子…。お値段だっていつもの通り。 ゆっくりとした休息の時が、おまけに付いてくるような気がする。

万華鏡
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